妊娠と同時に退職し、娘を出産後は子育てに専念する日々。
転勤で大阪に3年、そして娘の幼稚園入園直前に川口市に引っ越しと慌ただしくも、
その地その地で様々な出会いがあり、子育てに全力投球の毎日を送っていました。
娘の幼稚園では役員や係を2年勤め、社会に飛び出したい気持ち、そして今まで営業職だったことから違う分野の仕事がしたい、働く人たちのサポートがしたいという気持ちが芽生え、派遣社員の就業アドバイザーという職に就きました。
就業アドバイザーという仕事は、派遣社員の就業状況や要望、今後のキャリアプランなどをヒアリングして提案すること、また企業側の人事や派遣社員の就業している部署と契約に関することへの調整、双方の要望に対するすり合わせ、今後の会社としての人材募集への要望を確認することなど、大変やりがいのある内容でした。
派遣社員の多くは女性、また育児や介護などと両立しながら働くことが多く、どうしても急な呼び出しがあり、早退欠席がやむを得ない場合があります。
職場も理解を示してくれていることが多いのですが、本人自身の心苦しさがぬぐえない。
だからこそ何度も頭を下げ、申し訳なさそうに帰っていく。
そんな姿をたくさん見てきました。
両立して働くっていけないこと?むしろ胸を張るべきじゃないのか!!!
そんな気持ちが生まれました。と同時に派遣社員を取り巻く環境は2015年に大きく変わりました。
いわゆる3年ルールです。
直接雇用を推進するためにできた法律は、実際には派遣社員と企業を大きく悩ませました。
派遣社員が直接雇用を望むことはもちろんあり、その意向がある際は全力で企業に掛け合ってきました。
ただ働き方の多様化により派遣社員としての働き方を希望している方も多いのです。
職場で築いた人間関係を大切に、そしてその職場で学んだスキルを長く活かしたいと考える方にとって、「あなたはもう3年しかここにいられませんよ。」と突きつけられてしまった悲しさ、虚しさは言葉にできません。
派遣社員からは「3年しか同じ就業先で働けないんですよね。ということは3年ごとに仕事を探すんですよね。
その繰り返しの中で、いつか誰からも選んでもらえなくなるんじゃないかと不安です。」という切実な声もありました。
企業側からも派遣社員の評価が高く、感謝の気持ちが十二分にあっても、会社の状況を考えた時に直接雇用は難しいこと、また3年で別の就業先に行ってしまうなら大事な仕事は任せられないと派遣社員のスキルアップの機会が減りました。
なぜ…
誰のための法改正だったのか。
当事者の声は届かないのか。
誰に実態を伝えればこの環境を変えることができるのか。
そんな想いでTOKYO自民党政経塾に飛び込みました。
政経塾で学ぶ間に、「私の住んでいる川口市は市議会議員の公募をしている。」という話を知りました。
議員の知り合いや親戚もいない、さらに選挙で当選するために必要だと言われている「地盤」「看板」「かばん」を持たない私ではありますが、母として、就業アドバイザーとして、そして一人の人間として思いをつづり、数回の面接を経て、市議会議員候補者として選んでいただきました。
そして2019年川口市議会議員選挙において当選し、現在は体当たりの毎日を過ごしています!